展示室 5 ここでは岡山県にある「妖精の森ガラス美術館」のアートショップで購入したウランガラスを紹介しています。
「妖精の森ガラス美術館」は、岡山県と鳥取県の県境に近い鏡野町上斎原にあります。2006年4月にオープンしました。この美術館には、19世紀中頃から20世紀中頃までに、ヨーロッパやアメリカで作られたウランガラスの花瓶やゴブレット、タンブラー、アクセサリーなどの工芸品が展示されています。ウランガラスを専門に展示する美術館としては世界でただ一つでしょう。 美術館の近くにある人形峠では1955年にウラン鉱床が発見され、その後1980年代後半までの約30年間、ウランの採掘が行われました。この美術館のガラス工房では、人形峠で採れたウランを用いてウランガラスの工芸品やお土産品が作られており、美術館のアートショップで購入することができます。 大正から昭和のはじめにかけて、日本でもウランガラスの日用品や工芸品が数多く作られましたが、1940年ころウランの核分裂が発見されて以降は規制が厳しくなり、日本でのウランガラスの製造は途絶えてしまいました。しかし、半世紀の時を経て、人形峠のウラン採掘および美術館設立に関係する人々の多大な努力により、純国産のウランガラス工芸品が作られるようになったのです。 詳しくはこちらをご覧ください。 |