展示室3-3 ここではイギリスやフランス、ベルギーなどのウランガラスを紹介しています。

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(1) ワイングラス, フランス, 1920-30, H11.5cm (2) ワイングラスUV、フランス、H11.5cm (3) ワイングラス、フランス、H15cm
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(4) ワイングラス、フランス、H14cm (5) ワイングラスUV、フランス、H14cm (6) 花瓶、イギリス北部、Henry Greener ?、
   1880年代、H15.5cm
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(7) ワイングラス、イギリス、H13.5cm (8) ワイングラス、ベルギー、H12cm (9) ワイングラス、イギリス、、Percival
  Vickers社、1860年頃、H12.5cm
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(10) リキュールグラス、英国、Thomas Webb社, "Sunshine Amber"、底に"Made in England Webb" のマーク、1935-49、H9cm (11) 同左 UV (12) ワイングラス UV、イギリス、H12.5cm
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(13) ブローチ、イギリス(イタリア?)、
  1950s、7 cm。黄色半透明のオパールガラス
  で紫外線下で緑色に光る。
(14) 小花瓶、イギリス、H9cm  (15) キャンディ入れ、イギリス、H13cm
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(16) 花瓶UV、イギリス、Bagley社 "Carnival"、Rd. 849118、1946年、H16cm (17) 花瓶、イギリス、H25cm  (18) 花瓶UV、イギリス、H25cm

Bagley社は、1871年イギリス北部のKnottingleyで設立され、1930年代から戦後にかけてアール・デコ調のガラス製品を数々作りました。そのなかのひとつ写真(16)の花瓶は1946年に作られたもので、"Carnival"という名称が付いています。今日では"Carnival Glass"というと、スプレーなどによりガラスの表面にコーティングされた金属酸化物薄膜の効果により虹のような光彩を放つプレスガラスのことを言いますが、それとは全く異なる"Carnival"ということになります。

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(19) デカンターか花瓶、フィンランド、
   Riihlmaen Lasi社1970年代、H17.5cm
(20) 同左 UV

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(21) Rummer、イギリス、メーカー不詳、 1930年頃?、H14.3cm。濃い琥珀色、自然光でも緑がかって見える。

(22) 同左 UV

写真(21)のRummerとは、18世紀に用いられた大型飲用グラス(主としてワイン用)のことです。"Rummer"のドイツ語は"Roemer"といい、ドイツでは今でも大ぶりの裾広がりのワイングラスは"Roemer Glas" として親しまれています。

古い時代のガラスを再現するという試みは19世紀に広く行われました。とくに、16〜17世紀のベネチアングラスや中世ドイツのグラスの複製品は人気が高かったようです。このような歴史的復元ガラスは「ヒストリスムス」("Historismus")と呼ばれています。ヒストリスムスはその後アールヌーボーへと移っていきます。イギリスでは20世紀になっても古い時代のガラス製品が数多く復元されました。



    

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(23) ワイングラス、ベルギー、Val St.
   Lambert社、1920年ころ、H14.7cm 
(24) 同左 UV

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(25) ワイングラス、英国、メーカー不詳、
   19世紀終わり、H11.8cm 
(26) 同左 UV

  写真(23)はベルギーのバル・サン・ランベール(Val St. Lambert)社製のワイングラスです。 1920年ころのものと思われます。バル・サン・ランベール社は1825年に設立され、現在もクリスタル ガラスなどを作っている有名なガラスメーカーです。ステムから上部がウランガラスです。 円形の脚部はふつうの透明ガラスで、やや分厚く先端に丸みがあります。これは型で 作った脚の特徴です。新しいものは型で作った脚が多いようです。
 写真(25)のワイングラスはイギリス製でビクトリア時代の19世紀終わり頃のものと思われ ますが、メーカー不詳です。カットが深いのでカット面から出てくる蛍光が強められている ように見えます。脚部は薄く先端が尖っていますので、吹いて作ったものと思われます。 ステムの下部にふくらみがあるのもビクトリアンの特徴です。

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